使用する農業資材
すべて農林水産省で認定されている「有機100%」のものを使っています。
育苗から収穫までに使う農業資材
種(たね)


全く化学処理をしていないものを使います。
袋から出したときに、青や赤に着色したあるものをご覧になったことがある方も多いと存じます。それらは、消毒のために行われています。これは有機栽培では使えません。
培 養 土・土壌酸度調整材
培養土は、有機100%のものを使って育苗しています。
育苗する中で追肥が必要になります。このとき慣行農法で使いやすいのは、液体肥料です。しかし、これは、有機栽培では使用できません。
そこで使うのがぼかし肥です。おがくず、米ぬかなどを混ぜて発酵させたもので、有機肥料の中では最も即効性が高いのです。


土壌酸度調整材は、大体の作物が育ちやすいpH(ペーハー;ドイツ語読み)6.0~6.5に調整します。具体的には、「牡蠣殻石灰」を用います。完璧な有機素材です。
三重県の志摩で牡蠣(かき)の食べ放題に行ったことがあるのですが、食べ終わった殻は、まとめて積んでありました。店の方に聞いてみると、3年ほど放置して殻に付着した肉片など何も無いようにしてから、加工業者に売るそうです。
堆 肥・肥 料


牛糞堆肥を使用します。土壌中の有効バクテリアや細菌の餌になるもので、これらを増加させます。こうすることで有機物の分解能力を高めて土壌の力をアップさせるのです。また、チッソやリンの成分が少なく後で加える肥料に大きな響を与えないのも利点です。ただし施肥量が多いので、施肥計算に、これも加えて誤差を少なくします。
肥料には、ぼかし肥、油粕、焼成骨紛、バットグアノ(こうもりの糞が堆積し岩石化したもの)を使用します。
ただし焼成骨紛は、アルカリ分が多量にあるので、使用量が多いときは、酸度計算に加えます。これらを複合して県の施肥技術基準に基づいて計算して使用します。